2026/03/25

【第2回まめっこ加工農産加工等検討委員会】
飯島町の「手仕事」を次世代へ。
クラウドファンディングによる「自走」への挑戦が始動
【第2回まめっこ加工農産加工等検討委員会】
飯島町の「手仕事」を次世代へ。
クラウドファンディングによる「自走」への挑戦が始動

2025年11月25日、飯島町役場にて「第3回 まめっこ農産加工施設等検討委員会」が開催されました。 飯島の豊かな農産物を活かして活動する5つの加工グループが一堂に会し、6次産業化の再構築と加工施設の未来について、これまで以上に踏み込んだ議論が行われました。

今回の最重要テーマは、「自分たちの商品が市場でどう評価されるか」を知るためのクラウドファンディング(CF)への挑戦です。

会議の概要

  • 日時:2025年11月25日(火) 13:30〜15:30

  • 場所:飯島町役場

  • 案件名:輝く農山村地域創造推進事業 [6次産業化再構築・加工施設検討]

参加メンバー

  • 検討会メンバー

    竹澤綾子さん(いつわ農産加工)

  • 検討会メンバー

    佐々木妙子さん(いつわ農産加工)

  • 検討会メンバー

    塩澤尚美さん(おいもちゃん)

  • 検討会メンバー

    矢澤孝子さん(おいもちゃん)

  • 検討会メンバー

    村澤昇さん(ふるさとの味)

  • 検討会メンバー

    那須野智代美(味噌加工研究会)

  • 検討会メンバー

    村瀬弥生さん(味噌加工研究会)

  • 検討会メンバー

    荒川みずきさん(若葉の会)

  • 検討会メンバー

    伊澤由気さん(若葉の会)

  • アドバイザー

    小林淳美さん(加工実務経験者)

  • 上伊那農業農村支援センター

    岡野千文さん

  • 飯島町産業振興課

    伊藤淳さん

  • 飯島町産業振興課

    平井慎太郎さん

  • 飯島町

    堀内一真さん

  • 株式会社和郷

    髙橋義直さん

  • 株式会社和郷

    角田さやかさん

  • 専門アドバイザー

    野口朋宏さん

  • 見える化担当

    三浦亮さん

専門家調査:高品質な「手作り」が正しく評価されるために

専門アドバイザーの野口氏と見える化担当の三浦氏より、各事業者へのヒアリングと現場調査の結果が報告されました。

  • 「伝える努力」の重要性:小規模な加工場は手作業が多く原価が高くなるため、本来は大手より高単価でなければ収益が確保できません。しかし、現在は既存顧客への配慮から低価格を維持しており、ギフト向け商材の不足が課題です。「手間の価値」をどうPRし、ブランド化するかが鍵となります。

  • デジタルのスタートラインへ:スマホが普及した現代、インターネットは町外へ営業するための最強の武器です。HPやSNSを持つ事業者がまだ少ない中、まずはデジタル発信の土俵に立つことが提案されました。

クラウドファンディングを通じた「市場調査」と「力試し」

和郷の高橋氏より、具体的なクラウドファンディング(CF)の活用案が提示されました。

  • お金集めではなく「ファンづくり」:目標金額は100万円。目的は資金調達以上に「市場性の調査」です。

    ①5事業者全員の商品が入った「オールスター・アソート品」
    ②各事業者の個性を出した「個別アソート品」

  • スケジュールの決定:2026年1月半ばから1ヶ月間実施。12月の繁忙期や2月の味噌仕込みを考慮し、発送時期を調整できる体制で臨みます。

  • プロによる素材制作:専門チームが商品をスタジオ撮影し、商品の魅力を最大限に伝えるページを作成します。

「自走」に向けた本音のぶつかり合い

会議の後半では、飯島町職員や専門家から、組織の持続可能性について厳しいながらも愛のある提言が続きました。

  • 「楽しみ」の先にある「ビジネス」の視点: 「飯島町の支援があるから作り続けている」という意識や、収益をすべて分配してしまい設備更新費が積み立てられない旧来のルールに対し、警鐘が鳴らされました。

  • 先細りする財源への危機感: 「人口減少に伴い、公的なサポートは今後必ず厳しくなる。個人の楽しみの範囲では税金は投入できない」という町側の切実な現状も共有されました。公平性を持ち、地域のためになる事業として自立するために、まずはこのCFで「どれだけの支持者がいるか」を証明する必要があります。

事務局より:まとめ

今回の検討会は、これまでの「緩やかな組織」から、共通の目標を持つ「プロの加工集団」へと脱皮するための大きな分岐点となりました。

「パッケージを大量発注してしまい変えられない」といった現場のリアルな悩みに対しても、専門家からは「まずは使い切り、その期間を調査にあてて段階的にリニューアルすればいい」と具体的な解決策が示されました。

次回(1月26日)の予定

  • クラウドファンディングの公開直前確認

  • メンバー全員のポートレート撮影

  • 今後の組織のあり方を深掘りするワークショップ

飯島の「母ちゃんの味」を、全国へ誇れる「地域の産業」へ。まめっこたちの本気の挑戦が、いよいよ形になり始めます。

議事内容要約

  1. 会議概要
    (1) 日時:2025年11月25日(火)
    (2) 案件名:第3回 まめっこ農産加工施設等検討委員会(輝く農山村地域創造推進事業:
    ②6次産業化再構築③加工施設検討)
    (3) 出席:加工事業者(いつわ農産加工(フルーツ工房ピュア)、おいもちゃん、ふるさとの味、味噌加工研究会、若葉の会)、アドバイザー、事務局(上伊那農業農村支援センター)、飯島町、㈱和郷、連携事業者
  2. 当日の構成(時間割)
    (1) 13:00〜13:30 事前打合せ
    (2) 13:30〜15:30 第3回検討会
  3. 議題(1):聞き取り・アンケート結果の報告
    (1) 3事業者のヒアリング・現場調査が完了
    (2) 共通傾向:新商品への意欲はある一方、設備更新の必要性が高い
    (3) 設備を追加すれば新商品ができる、既存施設でも「教えてもらえればできるかも」という声が共通
    (4) 価格は顧客離れを懸念し低価格維持→ギフト商材が低価格帯に偏る
    (5) 原価計算を行い、収益性の検討が必要
    (6) 町内向け・町外向けを問わず発信強化が必要
    (7) 新規販路(イベント出展等)を活用するほど、衛生管理チェック(HACCP等)対応が重要
    (8) 小規模加工は大量生産が難しく手作業工程が増える→原価は高くなる前提
    (9) 手間・特色を積極PRしないと単純な価格差で評価されてしまう
  4. 議題(2):見える化の状況報告
    (1) 目的:活動を分かりやすく伝え、販売促進に繋がる発信・デザインを進める
    (2) ヒアリング所感:販路と営業力が不足
    (3) 最重要媒体はスマホ・PC=インターネット発信を起点にするべき
    (4) 現状:HPあり=いつわ農産加工、Instagramあり=若葉の会
    (5) 他事業者もまずは「発信のスタートライン」に立つことを推奨
  5. 議題(3):クラウドファンディングの取組説明
    (1) 目的:資金集めが主ではなく、市場調査・ファンづくり(民間のふるさと納税イメージ)
    (2) 目標:初回は100万円程度を想定(手数料、返礼品原価、配送費を差し引いた残額が活動資金)
    (3) 商品設計案:
    ① 3,000円程度のアソート+配送費(5,000円商品イメージ)
    ② 5事業者全員分のアソート
    ③ 事業者別にキャラが違うアソートを複数
    ④ 売れ筋傾向を把握する(売れなかった場合も傾向が取れる)
    (4) クラファンは「スーパーより高い」前提=応援購買でファンが可視化される
    (5) 年3回程度チャレンジしたい(最初から成功必須ではない)
    (6) 事前資金が不要だが、インセンティブ(手数料等)が発生する構造
    (7) 表現:合意形成上「フルモデルチェンジ」より「新しい商品開発のチャレンジ」等が適切
    (8) 立上げ:任意団体でも可だが代表者登録(個人情報登録)が必要→伊藤係長が対応可能
    (9) 直近依頼:翌日までにクラファン掲載用の現物商品を持参(東京スタジオ撮影用)。既存写真素材も共有
    (10) リターン品数:他事例にならい10品程度を目安
    (11) スケジュール案:1月半ばにページ立上げ→募集は1月半ば〜2月半ばの1か月
    ※12月は避けたい、2月は味噌仕込み繁忙期で発送が難しい懸念→発送日設定で準備期間確保可能
    (12) 入金先:まめっこ通帳を活用可能、竹澤氏が会計対応可能
    (13) 次回までの進め方:掲載内容のやり取り→次回は「8割完成」まで仕上げ、公開情報を最終確認
    (14) 連絡手段:LINEかメールかは伊藤係長と相談
    (15) 目的の根:各加工事業が持続可能か検証し、持続可能でなければ方法論を検討する
  6. 議題(4):検討委員会の構成メンバー確認
    (1) 加工事業者(いつわ農産加工(フルーツ工房ピュア)、おいもちゃん、ふるさとの味、味噌加工研究会、若葉の会)
    (2) アドバイザー、事務局(上伊那農業農村支援センター)、飯島町、㈱和郷、連携事業者
  7. その他(討議で出た重要論点)
    (1) 味噌パッケージの改善指摘があるが既に大量発注済み→「使い切る間は市場調査に充て、次回発注で反映」し段階的リニューアルが妥当
    (2) メンバー間で知識・技術・志向(ビジネス志向/そうでない)がバラバラ
    (3) “ビジネス”を「赤字にならない運用」と定義すると、自走できていない団体が多いという所感
    (4) 任意団体で給与体制ではなく、収益担保の土台が弱い
    (5) 町財源は先細りで、個人の楽しみレベルでは税投入が難しくなる=公平性・大義・採算性/地域貢献が重要
    (6) 収益分配ルールが設備更新投資を阻害している課題
    (7) 次回までに「数字で示す書類(収支等)」を持参し、収支把握→自走性の軸で踏み込んだヒアリングを行う
    (8) クラファンを力試しとして実施し、結果次第で自走機運や意識変化を促す狙い
  8. 次回開催(予定)
    (1) 2026年1月26日(月)13:30〜15:30 第4回まめっこ農産加工施設等検討会
    (2) 内容予定:クラウドファンディング、ポートレート撮影(集合・事業者別)、ワークショップ
    (3) 町外来訪者向けアンケート案:冬季は来訪が少なく難しい可能性→手法は別途検討
    (4) 参考:同日 15:00〜16:00 町長面談(㈱和郷)、15:30〜16:30「おいもちゃん」「ふるさとの味」聞き取り調査、16:30〜17:30 事務局打合せ

おいもちゃん|加工所視察@いつわ農産加工

ふるさとの味いいじま|店舗・加工視察

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