2026年2月9日の夜、飯島町役場にて「輝く農山村地域創造推進プロジェクト」の検討委員会が開催されました。 日中に行われた個別農家へのヒアリング結果も踏まえつつ、次年度から本格始動するロードマップの最終確認と、事業を加速させるための「専門部会の創設」について重要な合意がなされました。
会議の概要
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日時:2026年2月9日(月) 18:30〜20:00
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場所:飯島町役場
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案件名:輝く農山村地域創造推進事業
参加メンバー
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会長
酒井富夫さん(富山大学名誉教授)
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副会長
竹澤秀幸さん
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検討会メンバー
福井守さん
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検討会メンバー
森谷美由紀さん
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検討会メンバー
有賀美和さん
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検討会メンバー
小林富夫さん
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検討会メンバー
塩澤正登さん
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検討会メンバー
高橋豊さん
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検討会メンバー
酒井裕司さん
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アドバイザー
齋藤久夫さん
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飯島町長
唐澤隆さん
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オブザーバー
田畑尚洋さん
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オブザーバー
織田和洋さん
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オブザーバー
橘田勲さん
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オブザーバー
坂本舜太さん
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オブザーバー
岩﨑史さん
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オブザーバー
齋藤勝晴さん
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飯島町産業振興課
齋藤鈴彦さん
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飯島町産業振興課
伊藤淳さん
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飯島町産業振興課
平井慎太郎さん
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飯島町産業振興課
市村國洋さん
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飯島町
堀内恵未さん
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飯島町
堀内一真さん
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飯島町産業振興課
成澤かおりさん
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株式会社和郷
髙橋義直さん
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株式会社和郷
角田さやかさん
ロードマップ協議:多様な担い手の声を反映した「飯島モデル」
酒井会長より提示された「地域の循環」と「健康の循環」を核とするロードマップに対し、委員からは専門領域を活かした具体的な提案が相次ぎました。
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営農組織の強化と新体制: 「チーフコーディネーターの下に、各4地区の担当を置く実働部隊を作ってはどうか」という具体的な布陣案や、形骸化が懸念されていた「幹事会」を名実ともに機能させるべきとの意見で一致しました。
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品目の多様性と6次産業化の融合: 「水緑里七久保」による酒米の日本酒醸造計画や、花き農家からの「花の体験・活用」の提案など、米・野菜にとどまらない「飯島の資源」をどう価値化するかが焦点となりました。
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スマート農業の導入: 農地管理システム「ザルビオ(xarvio)」の活用など、デジタル技術を学び、現場に落とし込む機会を求める声も上がりました。
有機栽培と「学校給食」への期待と現実
有機栽培経験者のヒアリング結果を受け、有機農業の再興についても活発な議論が展開されました。
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「出口」なき作付はしない: JA側からは「相手あっての作付計画が必要」との冷静な指摘。学校給食への導入については、流通を担うJAとして、買い取り条件や諸条件の詰めを慎重に進める姿勢が示されました。
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CSA(地域支援型農業)の導入: 単なる販売だけでなく、消費者が生産者を支える「CSA」の仕組みをロードマップに組み込みを検討、今後の取組方針が確認されました。
事業推進を加速させる「委員会の拡張」
プロジェクトを「議論の場」から「実行の場」へ移すため、2月中を目途にあり方検討委員会に専門部会を創設し、実行体制を拡張することが決まりました。
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専門部会の新設: よりスピード感を持って事業を推進できる「専門部会」を組成。専門部会で詳細を詰め、検討委員会で承認するという、二段構えの意思決定フローを構築します。
6次産業化と「見える化」の進捗
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マーケット視点の商品開発: ㈱和郷より報告された加工事業ヒアリングに基づき、今後は「市場調査・ターゲット設定」を前提とした商品開発を進めます。
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HPデザインの初公開: 「見える化」業務で撮影された写真や、WEBサイトのデザイン案が投影されました。委員からは「非常に良い」と好感触を得ており、飯島町の農業の魅力がデジタルで発信される準備が着々と整っています。
事務局より:まとめ
今回の委員会で最も印象的だったのは、委員全員が「自分たちの役割」を再認識し、具体的かつ前向きな提言を行っていたことです。
酒井会長が掲げたロードマップは、単なる行政の計画ではなく、地域の農家、JA、加工業者、そして消費者が一つに繋がるための「地図」です。3月にはあり方検討委員会のより詳細な運用方針を定め、4月からは拡張された新あり方検討委員会体制でスタートを切ります。
「小さな農家をどう守るか」「有機をどう収益化するか」。難問は山積みですが、飯島町にはそれらを解決するための情熱と、具体的な「4つの仕組み」が見えてきました。次年度、飯島町の農業は新しい歴史を刻み始めます。

議事内容要約
- 会議概要
(1) 日時:2026年2月9日(月)18:30〜20:00
(2) 案件:輝く農山村地域創造推進事業[持続可能な農業・農村モデル再構築検討業務]
①地域ぐるみの農業体制再構築(あり方検討委員会)
(3) 出席:あり方検討委員会構成員、オブザーバー、飯島町、㈱和郷 髙橋ほか - 協議内容(1):PJ検討業務ロードマップ
(1) 営農センターの幹事会を、より「しっかり運営」していきたい
(2) コーディネーター体制案:チーフコーディネーターの下に、4地域担当を置く案
(3) 水緑里七久保の取組(麦焼酎→酒米で日本酒等)のような活動も、6次産業化再構築に組み込む提案
(4) 農地管理でザルビオ活用の例があり、スマート農業を学べる設計にしてはどうか
(5) 土壌専門の立場から、有機栽培(自然共生含む)への期待・関心が示された
(6) 多様な担い手(花卉・果樹・藁など)が活躍できる取組にしてほしい
(7) 以前からの共生農場づくりの流れを踏まえ、生産〜消費まで一貫した取組にしたい
(8) 花き農家から、花の体験等「花に関する取組」を入れてほしい要望
(9) 営農センター機能強化とあわせ、「食」や「人口減少対策」も視野に入れてほしい
(10) 農村をどうするか/小さな農家をどうするか、継続的に議論が必要
(11) 2月中に新たな委員会(体制刷新)を決めたい意向
(12) 作付計画は食味・価格など“買い手(購買先)ありき”で詰める必要がある
(13) 学校給食での有機農産品活用:JAは流通面で関与可能だが、買取・販売等の条件整理が必要
(14) 幹事会の事務局業務は可能だが、4地区支援は各地区委員がアドバイザー的立場で担えないか、という論点
(15) 6次産業化は「商品開発をどう進めるか」「マーケット/市場調査を行うか」が論点
(16) 越百黄金の“売り方”を検討していく必要
(17) 有機(自然共生)については、過去に取り組みつつ成果に繋がりにくかった経緯も共有 - 今後の進め方
(1) ロードマップ/スケジュール全体感は「概ね良い」
(2) 花きの取組やCSA(地域支援型農業)の組み込みを検討
(3) 営農センター幹事会の取組は、3月中に詳細を決めたい
(4) 2月中を目途とした委員会刷新(体制見直し)をどう進めるか検討する - 6次産業化再構築業務の進捗共有
(1) 昨年度から実施してきたヒアリング内容を説明し、資料を配布
(2) 次年度に向け、事業推進の内容(方針・進め方)を決めていく段階に入る
(3) 見える化業務で撮影した写真を投影し、見える化HPのデザイン一部も共有
(4) 委員からは、見える化(写真・デザイン)について概ね好感触の反応を得た