2026/03/06

【加工場視察】飯島町の「農産加工」が持つ可能性とは?
地域資源を活かした新たな創造へ
【加工場視察】飯島町の「農産加工」が持つ可能性とは?
地域資源を活かした新たな創造へ

2025年9月23日、「輝く農山村地域創造プロジェクト」の一環として、飯島町の農産加工の未来を検討する現場視察が行われました。当日は、飯島町の伊藤係長、平井係長をはじめ、株式会社和郷の髙橋氏、専門アドバイザーの野口氏、見える化担当の三浦氏が同行。実際に製造が行われている現場を回り、機材の確認や作り手の方々へのヒアリングを実施しました。

参加メンバー

  • 飯島町産業振興課

    伊藤淳さん

  • 飯島町産業振興課

    平井慎太郎さん

  • 株式会社和郷

    高橋義直さん

  • 専門アドバイザー

    野口朋宏さん

  • 見える化担当

    三浦亮さん

いつわ農産加工・おいもちゃん:伝統と新しさが共存する米加工の拠点

最初に訪れたのは、地域の米加工の要である「いつわ農産加工」です。

地域を支える一事業部として

現在は「有限会社 越百農産」の一事業部として運営されています。かつてはJA葬儀用商品などで年間6,000万円を売り上げる規模を誇り、地域の加工ニーズを一手に引き受けてきた歴史があります。

「おいもちゃん」の挑戦

施設内では、紅はるかを中心とした干し芋製造を行う「おいもちゃん」も活動しています。自前の乾燥機を持ち込むなど工夫を凝らしていますが、繁忙期が重なることによるスペース確保の難しさもあり、より最適な製造環境を求めて移転も視野に入れています。

次世代への想い

現場を支えるメンバーの平均年齢は約60歳。「もっと外に売ってみたい」という意欲がある一方で、朝の早い作業時間など、子育て世代が参画しやすい環境をどう整えるかが今後の鍵となります。

フルーツ工房ピュア:小ロット対応が光るジュース製造の技術

続いて、ジュースやジャムの受託加工を担う「フルーツ工房ピュア」を視察しました。

確かな技術と潜在能力

ベテランの技術者が守るこの加工場は、県外の梨を加工するなど遠方からの信頼も厚い現場です。小ロットでの製造に対応できる点は、地域の農家にとっても非常に心強い強みです。

稼働率向上のヒント

現在は自身の農作業と並行して運営されていますが、専門アドバイザーからは「ジュース製造の受託をさらに打ち出せば、365日フル稼働できるポテンシャルがある」と、ビジネス面での大きな伸び代が指摘されました。

まとめ:現場から始まる「飯島モデル」の再構築

今回の視察を通じて、飯島町の加工場には「長年培われた確かな技術」と、「市場を広げられる高い品質」が眠っていることを改めて確信しました。

一方で、運営主体の組織体制や設備のシェアリング、そして若い世代を巻き込むための労働環境の整備など、解決すべき構造的な課題も明確になりました。

「まめっこ農産加工施設等検討委員会」では、今回の現場視察で見えた「現場の熱量」を大切にしながら、単なる施設の維持にとどまらない、「持続可能で、次世代が誇りを持って参画したくなる農産加工モデル」の構築を加速させてまいります。

議事内容要約

  1. 会議概要
    (1) 日時:2025年9月23日(火)9:30〜11:00
    (2) 場所:各現場(現地視察)
    (3) 案件:輝く農山村地域創造推進事業(いつわ農産加工・おいもちゃん・フルーツ工房ピュア 加工場視察)
    (4) 出席:飯島町(伊藤係長、平井係長)、㈱和郷(髙橋、野口、三浦)
  2. 視察1:いつわ農産加工(9:30〜10:15)
    (1) 視察内容:現場視察、使用機材の確認、試食
    (2) 運営状況:越百農産が引き継いで約2年、越百農産の一事業部として運営
    (3) 過去実績:最盛期は売上6,000万円規模(JA葬儀用商品)
    (4) 周辺環境:米加工場は過去に他にも2軒あったが廃業
    (5) 組織課題:取締役の中で賛否が一枚岩ではない
    (6) 人員体制:繁忙期のみ越百農産から応援あり/給与体系は母体に揃えている
  3. 視察2:おいもちゃん(9:30〜10:15)
    (1) 施設の賃借:地権者→農協→いつわ農産加工の又貸し構造
    (2) おいもちゃん:乾燥機は持ち込み、ふかす機械・冷凍庫は借用/後付けで作られた加工場
    (3) 原料・品種:紅はるか中心、一部シルクスイート
  4. 共通事項                                             (1)課題と意向:繁忙期が重なるため移転希望/使用者の高齢化(平均60歳前後)/販路を外へ広げたい
    (2) まめっこWS運用:朝が早く子育て世代に負担→2年目は年齢制限を外す方向
    (3) 追加論点:若い世代の農業者もいるため、今後紹介してほしい(共通事項)
  5. 視察3:ピュア加工場(10:20〜11:00)
    (1) 視察内容:現場視察、使用機材の確認
    (2) 人材課題:ジュース製造の技術者が年配
    (3) 稼働思想:年中稼働させる発想が薄く、「自分の仕事優先」で季節稼働になりがち
    (4) ポテンシャル:ジュース製造を前面に出せば365日稼働も可能という見立て
    (5) 現状実績:千葉の梨加工など、既に受託加工の実績あり
    (6) 生産特性:小ロット製造が可能

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